ナクソス島のアリアドネ/東京二期会 6/27公演

ariadne

金曜日に東京文化会館へ、二期会のオペラ公演を観に行った。演目はリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」。

6/26〜29まで、ABキャストの4回公演で、観に行った27日はBキャストの公演。このはオリックスナイトということで、スポンサー協賛のお陰で、一番安いD席が通常5,000円のところ、3,000円。この2,000円の差は大きいです。特に二人でいく場合は。

1F中央エリアは満席。その他は7割程度埋まっている、という状況。拍手の数よりも、明らかにブラボーが大げさだったので、二期会会員のサポーターが、1F中央エリアを占めていた、という感じだろうか。

不勉強なので、あらすじも頭に入れず観に行ったわけですが、それでも内容は普通に頭に入ってきた。副題に「プロローグと1幕もののオペラ」とあるとおり、劇中劇になっていて、オペラセリア公演を巡るどたばた劇がプロローグ。休憩後は、紆余曲折の上で「作曲家」が改訂したオペラ「アリアドネ」が上演される。

プロローグの部分はお芝居のストーリーが面白くて、後半は正直内容は退屈に感じるが、音楽は充実、という印象だった。中でもツェルビネッタ役の安井陽子の長いアリアが大変素晴らしかった。
yasuiyoko

細い身体なのに、声量もあって、コロラトゥーラ的なアリアを完璧にこなしていた。技術だけで人を感動させるのは難しいが、めちゃめちゃ上手ければ感動する、そんな感じ(決して技術だけ、と言っているわけではない。プロローグのお芝居も上手だったし。)
それと、すごく技術的に難しいが、うまくいくと拍手喝采というアリアを狙って書ける、R.シュトラウスの作曲技術というのはスゴい。

指揮はラルフ・ワイケルト、オケは東京交響楽団。演奏はよかったんじゃないでしょうか。
それにしても、このオペラ、編成が小さいんですねー。5F席だったので、ピットの中がガラッとしているのがよく見えた。
でも音量は特に乏しいということはなく、さすがR.シュトラウス、オーケストレーションの達人だなーと思った。それとも少しPAしてた? 
あと、オペラには珍しいピアノが上手に使われていて面白い響きだった。ピアノはマイクが立っていたので、PAしてたと思う。良く聞こえてたし。上手なPAには賛成です。

それにしても、予算削減のために編成を小さくしたのかと思いきや、その割にハープが2台あったり、オルガンがあったりよくわからないなー。でも、演奏する方は大変でしょうね。
東京交響楽団の団員の西谷牧人さんもご自身のブログで、やはり大変だと書いていらっしゃいます。

ひとつ残念だったのは、プロンプの声が盛大に聞こえていたこと。誰とは言わないが、ある特定の人が歌う前だけ、かなり頻繁にプロンプターが指示を出していた。5Fだから、特に良く聞こえたのかもしれない。

知らない人のために説明をすると、オペラは演技が必要なので暗譜する必要があるが、作品が長いので、覚えるのが大変。それで、プロンプターと呼ばれる人(通常コレペティがやることが多い)が、プロンプターボックスから、歌詞を先取りして、指示を出すことがある。この日も舞台前方中央にあった出っ張りがそれ。

プロンプでもなんでも使えばいいと思うが、客席まで聞こえないように上手いことやってほしい。今は高性能な無線や高小型のイヤホンだってあるのだから。

このブログを書くにあたり、二期会のホームページを覗いてみたら、以外と(失礼)充実しているので驚いた。20ページ以上の衣装のデザイン画が見れたりするし、「オペラの散歩道」なるブログも頻繁に更新されている。オペラの舞台写真も掲載されているので、行けなかった人にとっても雰囲気がわかって便利。旧態依然としている、クラシック業界もかわりつつあるなー。

最後に共にオーケストレーションの名手と言われる、E.ベルリオーズとR.シュトラウスがコラボレートした管弦楽法を紹介。ぼくも持っていますが、最後まで辿り着けていません・・・・



           

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : ナクソス島のアリアドネ 二期会 ツェルビネッタ 安井陽子 ベルリオーズ シュトラウス 管弦楽法 コロラトゥーラ ラルフ・ワイケルト 東京交響楽団

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プロフィール

福岡県出身。音大卒業後、某作曲家の事務所で働き始めた事がきっかけでクラシック業界へ。現在は主にコンサートの制作等を行なう。

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